盤上で行なわれるゲームを総称してボードゲーム(board game) と呼ばれる。
これらはほとんど人間の歴史と変わらないほど昔からあったようだ。
古代エジプトの壁画や古代シュメールの遺跡などからも
ボードゲームがあったことが偲ばれる。
古い時代から続くボードゲームとしては、囲碁、将棋、チェス、双六などがある。
囲碁などは、少なくとも、紀元前8世紀頃の記録がある。
新しいボードゲームとしては、オセロ、野球盤、モノポリーなどがある。
オセロの駒はちょっと大きく感じるが、あの大きさなのは、
一番最初に作られたのは、牛乳瓶のフタを2枚に重ねて
片方をマジックインクで黒く塗って作ったことに起因しているという。
すなわち、牛乳瓶のフタの大きさ。

そして、野球盤が初めて世に出たのは、1958年のこと。
それから作り続けて60年近い歳月となる。
このたび新しく売り出された野球盤は"3D野球盤" と呼ばれる如く、
これまでピッチャーが投げると言っても玉転がしだったが、
空中を飛んでバッターと相対するもの。
それゆえに、迫力あるホームランなども誕生したりする。
投球バリエーションも豊富となった。

また世界で最も愛されているボードゲームは、やっぱり”モノポリー(Monopoly)”。
これは20世紀の初頭にアメリカで誕生したもの。
このゲームの基本的な考え方は、
自らの資産を増やし最終的に他のプレイヤーを全て破産させることを目的とするもの。
自分ひとりがリッチマンとなることを目的としている。
この発想、いかにもアメリカ的であることを感じさせるゲーム。
この”モノポリー”という名称自体、『独占』を意味する言葉。
富をひとりじめにすることでゲームが決する。
経営手腕が問われるが、やり方によっては
「お前もなかなかのワルじゃのう」というところ。
ある面、顰蹙(ひんしゅく)ものじゃないかと思ったりするが、
これがなかなかの長寿ゲーム。
以前は、小さなドル紙幣を使ったゲームだったが、
今度新しく誕生する”モノポリー”はクレジットカードを使ったりと、現代的。
そして、カードスキャンで金銭のやり取りが完了というスグレもの。
入力しなくても、高額取引がカードスキャンでできるというもの。

バフェット氏やビル・ゲイツ氏など、アメリカに大富豪が多いのは、
”モノポリー”で遊んだ素地が、人生に投影されているのかもしれない。

「上位62人と下位半数に当たる36億人の資産は、
どちらも計1兆7600億ドル(約206兆円)だった」というニュースが流動數據服務
新年早々流れたが、
現実の世界を巻き込んだ、こんな”モノポリー(『独占』)” は頂けない、、。